ぴよぴよ

ハードルは低く設定すること

関係の維持

ブログを久し振りに更新する気になった。本当は昨夜更新しようとして、寝落ちしてしまった。

一昨日(たぶん一昨日…)“人間の幸福は身近な人といかに良い関係を持てるかに左右される。身近な人との関係に満足している人は、健康で、老けにくく、寿命も長く、自分は幸せだと感じている。”といった内容の記事を読んだ。それだけが人間の幸福を決定してしまうわけではないだろうけれど、重要なものの一つであることはわかる。

“身近な人と良い関係を持つ”ということについて、私が意識している事を書きたい。本やどこかで見掛けた記事の受け売りだし、特に真新しいことでもないのだけれど、備忘録として。

ある人との関係を守りたいと思った時、「今のこの関係はいつか必ず失われる」と覚悟すること、そして今それがあることの尊さを知ることが大切だと思っている。

全ては想像以上のスピードで移り変わるし、誰も同じところに立ち続けることはできない。今の関係を当たり前だと勘違いして、ないがしろにし始めたら、あっという間に流れに攫われてゆく。もし完全にその手がほどけてしまったら、もう一度掴むのは難しい。

その状態さえ移り変わっていくものだから、また重なる時もあるかもしれない。でも、なんとか繋ぎ直しても、既にお互いの位置が離れ過ぎていたら、そこから寄せていくのは大変だ。

今ある関係の貴重さを心から理解して初めて、変化し続けながらも、繋いだ手をしっかり握っていられるのだと思う。

また、良い関係の維持というのは“なんとなく”でできるものなんかじゃない。技術がいるし、積極的に学ぼうとしなければ永遠にできない。少なくとも私にとっては。良い関係の作り方は本で学べることもあるし(例えばカーネギーとか)人から直接学べることもある。

少し前に、良いなあと思ったことがあるので書いておく。

ある人がオンラインで大切な話を聞かせてくれた。その人は話を進める直前、ごく自然に「〜さんは、家でコーヒーや紅茶を飲みますか?」と尋ねてきた。それから「自分は落ち着く必要がある時に、紅茶や白湯を飲みます。〜さんにそういったものがもしあったら、用意してくれますか?」と続け、私に飲み物を用意する時間をくれた。

こんな気遣いをされたのは初めてで、飲み物を用意しながら、これからは私もそうしよう、とこっそり思った。そしてその日以降、その人と何か話す時は、自分の気持ちまで丁寧になっていることに気付いた。大切に扱ってくれる人を、ないがしろになんかできない。こちらも、大切にしたくなってしまう。

こういった小さな嬉しいをお互いに与え合える関係が “良い関係” で、それを長く積み重ねていくことが “良い関係を維持すること” ではないかなぁと思う。それは簡単なことではないけれど、少しずつ学んで重ねていきたい。